お知らせ

後発地震注意情報の1週間 ― 暮らしの備えを見直すきっかけに

令和8年4月20日の夕方、三陸沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。

最大震度は青森県内で5強。これを受けて気象庁は同日19時30分に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。

そして、ちょうど呼びかけ期間が終わる4月27日の早朝5時24分、今度は北海道十勝地方南部を震源とする地震で、浦幌町は震度5強、新冠町で震度5弱、帯広市や芽室町、幕別町などでも震度4を観測しました。

注意情報の1週間は、北海道に暮らす人々にとって大きな意味を持つ時間となりました。

千島海溝・日本海溝沿い ― 北海道の根室沖から東北の三陸沖にかけての海域では、過去にも明治三陸地震(1896年)や東北地方太平洋沖地震(2011年)など、大きな地震が繰り返し発生してきました。

「後発地震注意情報」は、この海域で大きめの地震が起きたとき、その後に巨大地震が続いて発生する可能性が、ふだんよりも少し高まっていることを知らせる情報です。発表後、約1週間が呼びかけの期間になります。

過去の事例では、大きめの地震の後、7日以内にさらに大きな巨大地震が起きる割合は約1%。発生する確率自体は決して高くありませんが、ふだんと比べるとおよそ10倍の頻度です。

万一の被害があまりに甚大になりかねないため、たとえ確率が低くても備えを呼びかける ― それが、この情報の役割です。

4月27日早朝の十勝の地震について、気象庁は「想定している巨大地震ではなく、4月20日の地震との直接の関係はみられない」と説明しました。つまり、この地震は注意情報が想定していた範囲の外で発生したということです。

それでも、浦幌町ではガラスが割れる被害が出て、JRでは特急「おおぞら」をはじめ85本もの列車が運休。通勤・通学や物流、観光にまで影響が広がりました。

気象庁の留意事項にも、「巨大な地震は、注意情報が出ていない状況で突発的に発生することのほうが多い」と明記されています。

情報が出ているから備える、出ていないから安心、ではない ― 今回の1週間は、この大切な事実を改めて教えてくれました。

注意情報は備えを後押ししてくれますが、地震そのものは情報の有無に関わらず、ある日突然やってきます。

呼びかけ期間が終わっても、備えを続けることが命を守ります。週末、ご家庭でもう一度見直していただけたら嬉しい4点です。

  • 寝室やリビングの大型家具の固定をもう一度たしかめる ― 就寝中に倒れてくる家具からの被害は、住まいで一番防ぎやすいリスクです。
  • 飲料水・食料・モバイルバッテリーの備蓄と賞味期限を点検する ― 北海道では冬場の停電にも備えて、暖を取る手段もあわせて確認したいところです。
  • 避難所と避難経路を家族で共有し、夜間や積雪期の道のりも思い描いておく ― 昼と夜、夏と冬で見え方は大きく変わります。
  • 緊急速報メールや自治体の防災アプリの通知設定を確認する ― 情報が早く届けば、それだけ判断と行動の時間が生まれます。

どれも、ふだんの生活のなかで少しずつ進められることばかりです。

注意情報は、備えを始めるきっかけです。期間中だけ気を張り、終わったら元に戻すのではなく、見直した備えをそのまま日常の景色のなかに置いていく ― それが、いざという日に命を守る一番たしかな道だと考えられます。

そして、防災は一人だけで完結するものではありません。

同じ地域で暮らす一人ひとりの備えが集まることで、地域全体の安全につながっていきます。この1週間で見直したこと、もし一つでも家族や近所の方と共有していただけたら、それがすでに大きな一歩です。

出典

気象庁「『北海道・三陸沖後発地震注意情報』について」(2026年4月時点) https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nceq/info_guide.html

内閣府(防災担当)「北海道・三陸沖後発地震注意情報 防災対応ガイドライン」(令和7年3月18日)

内閣府・気象庁地震火山部 報道発表資料(令和8年4月20日19時30分発表) 気象庁 地震情報(2026年4月27日5時24分頃発生 十勝地方南部の地震)地震)

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